プラ棒・プラパイプの面取りを行う治具を作った

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ノウハウ

プラモデル制作のノウハウ紹介です。

GWを利用してプラ棒やプラパイプといった

棒状の素材に面取りを行い見た目(ディティール)をUPさせる

治具を作ってみました。
思ったよりも😅、良いものが出来たので作り方を紹介したいと思います。

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棒状素材の面取り加工を簡単に行える治具を作る(第二弾)

前説

以前このような記事を書きました。

この時作った面取りアイテムは

プラ棒・プラパイプの外側に対して面取り(テーパーづけ)を行う

ためのものでした。
テーパー角度を自由に設定できるのがこの治具の最大のストロングポイントですが、
いかんせんパイプ径によっては治具を別途用意する必要があるなどやや使いにくい面もありました😥

今回の治具はそこから一歩進めて、

プラパイプの外側はもちろん、内側も面取りすることが可能

な治具です。これにより棒やパイプの面取り作業であったり
パイプであればフチ薄加工などが簡単に行なえます。

同様の作業が行える市販品として

シモムラアレックのピンホイールや

プラッツのAL-K62があります。

こういうやつ⬇

これらを私は使ったことはありませんが、パッと見ただけでも作りもガッチリしてそうですし
きっと素晴らしいアイテムなのだろうと思われます。

しかしいかんせん、私にとっては高いと感じるお値段…💸( -_-)💸

が、この工具の写真を眺めていて、似たような結果を得られるものが自作できるんじゃないか?🙂と考え作ってみることにしました。

というかずっと前から構想はあったんですが、
やっとGWで時間が取れたので作業をする気になった次第です😅

面取り治具づくりの材料

ではさっそく作業に入ります。必要なものは次のとおりです。

作業に必要なもの
  • デザインナイフの刃×4枚(今回はオルファのものを使用)
  • 厚さ1mmのプラ板
  • 厚さ0.5mmのプラ板
  • プラ用の流し込み接着剤(今回はクレオスのものを使いました)
  • 直方体や立方体のアルミor真鍮ブロック(あれば。なくても手で押さえることで作業はできます)
  • 作業時間はおもいっきりのんびりやっても1時間ほど🐥

となります。

使用するデザインナイフ刃は、手元にオルファの刃の買い置きがたくさんあったのでそれを使いました。
タミヤの刃でも他のメーカーの刃でも良いと思います。
ただ4枚の刃は同じメーカーの同じ切れ角度のもので統一したほうが良いでしょう。

アルミ/真鍮ブロックについてはプラ板の接着時にあると作業がはかどりますが、なくても作れます。

デザインナイフの刃を計測する

まずデザインナイフ刃のサイズをノギス等で計測します。

※ノギスは持ってるとプラモデル製作で何かと便利なのでオススメです。

私のオルファのナイフ刃は

  • 刃全体の後端から刃になっているところの下端までが約3cm
  • 全体の幅が約6mm
  • 厚みが約0.45mm

でした。

上の数値を参考に

  • 厚さ1mmのプラ板を長さ3cm、幅1cmで8枚
  • 厚さ0.5mmのプラ板を長さ3cm、幅4mmで2枚
  • 厚さ0.5mmのプラ板を長さ3cm、幅5mmで2枚

切り出します。

材料はこんな感じ

次に厚さ1mmのプラ板を2枚一組で長辺方向を90度(直角)で流し込み接着剤で接着します。

アルミブロックにアルミ板を接着した治具を使ってます。

この時2枚のプラ板を接着した外側部分を測ると
短辺が10mm(切り出した1cm幅のまま)と11mm(L字にした時に1mmプラ板の厚み分が加わる)の状態になります。
直方体のアルミや真鍮ブロックがあれば作業が楽ですが、なんらかの板などを当て木にすれば手で作ることも十分に可能です。
まずこれを4セット気合で作りましょう( ・ᴗ・ )

作ったら手作業なのでL字にしたところに少しズレが生じると思います。
これは機械じゃない人間のやることなので仕方ないことです😇
なるべく平面になるように軽く320番のヤスリで面出ししておきました。

次に、作ったL字プラ板4組に、切り出した0.5mmのプラ板を貼っていきます。
最初に述べたようにオルファデザインナイフ刃の幅は6mmです。

これで切り出した0.5mmプラ板の幅を4mmと5mmにしたのは
L字に組んだプラ板に貼ってデザインナイフがズレないように背当てにするためという事がおわかりいただけると思います。

L字プラ板の上にデザインナイフ刃を置き、刃の外側に0.5mmのプラ板を置きます。
ここで重要な事はデザインナイフ刃とL字プラ板の面をきっちり揃える点です。

とにかくデザインナイフの位置ありきです。
支えとなる0.5mmプラ板とL字プラ板を基準にしてはいけないのでご注意を😥

L字プラ板と0.5mmプラ板を流し込み接着剤で接着。
デザインナイフの刃は金属なので位置決めで当てたまま流し込み接着剤でプラ板同士を接着しても概ね問題はありませんが、溶融したプラがデザインナイフの刃にくっつくと今後のズレの原因になるのでプラ板同士を合わせて接着剤を流し込んだら、刃はいったん取り除いておきましょう。

0.5mmプラ板で4mmと5mm幅のものが対面同士に来ることを考慮しながら残ったL字にも同様の作業を行います。

こっちのほうが楽かもしれません

途中で気がついたんですが、⬆の画像のように当て木(画像は真鍮サイコロ20mmです。普段瞬着着けるときも使ってるので面保護のためにセロテープを貼ってます。)を置き、ナイフの刃を垂直に立てて行うやり方の方が簡単かもしれません。

私は工作してて手で抑えるよりこっちの方が楽な事に途中で気がついたので切り替えました😅

最終的な形を仮置きして最終作業の準備を進めます。
L字4つにデザインナイフの刃を差し込んで位置決めを行いつつL字同士を接着していきます。
※接着剤はL字同士の外側に来る辺に流し込んでください。

接着はこういった端材の0.5mmのプラ板(工作の分量外です💦)を下に敷いて高さを合わせてあげると簡単に作業できます。

接着剤で固まるまでクリップ等で挟んでおくとよいでしょう。

これで概ね完成です( ・ᴗ・ )

また本体を作ったのと同じ要領でフタも作ればモアベターよ(小森のおばちゃま風 古っ!😅)

面取り治具の使い方

プラパイプの内側を面取り(トリミング)する場合は、デザインナイフの刃4枚が尖ったように凸型に集めて配置します。

プラパイプの外側を面取りする場合は、逆にデザインナイフ刃が凹型になるように配置します。

手で刃を抜いたり差し込むのはかなり危ないのでピンセット推奨です。

刃の厚みが0.45mmで、スペーサーとして添えるプラ板が0.5mmだからそこそこ余裕があるのでは?と思われるかもしれませんが、いざ完成してみると割りとキツめに仕上がります。
なので手で刃を抜き差しするのは力がかかって危ないのでやめたほうがいいかと…。

あとはくるくる~とパイプを回転させれば面取りが行なえます🙂

フチ薄加工が簡単にできます

面取り治具の底面にプラ板を貼って底板にしても良いと思いますが、
私は治具を垂直に立てて使うので底板なしでもいいか~と思って作りませんでした。

既製品と比べて仕上がりがどうか?というのは既製品を持っとらんので比較できませんが、
パイプをくるくる回したところ、それなりにきれいに仕上がりました。
プラモデル製作という用途としては私にはこれで十分かと思います😊

おわりに

今回の作業で使った材料を載せます。

オルファ(OLFA) アートナイフ替刃 25枚入 XB10

タミヤプラ板 1mm厚

タミヤプラ板 0.5mm厚

Mr.セメントS 流し込みタイプ MC129

光 真鍮サイコロ 20mm角 YZ22

※⬆アルミサイコロがAmazonで載ってなかったので真鍮サイコロを載せます。
アルミサイコロや真鍮サイコロはホームセンター等でも売ってると思います。


使うプラ板の面積は小さく、刃も1枚あたりならかなり安いですし、
流し込みセメントはまあガンプラとか作る方ならおそらく手元にあると思いますので、
材料費だけなら100円もしないで作れるんじゃないでしょうか(^_^;)

プラパイプやバーニアの内/外を面取りできてフチ薄加工ができるので、仕上がりがよりシャープな印象になるかと思います。

前説のところでも書きましたが、今回の治具はテーパー角度が固定になります。
そこは以前のパイプ式に比べてややウィークポイントかもしれませんね💦

デザインナイフの刃角が違うもので作ればテーパー角度を変更できますが、
刃のサイズ等によっては治具自体を作り直す必要があるかもしれません。

一方で手軽さは今回の治具のほうが上だと思います。
フタを外してくるくる~と回せばすぐ出来上がりなので素早く作業できます。

以前のパイプ式と今回の治具を場合によって使い分けると
面取りにまた違った表情が付けられると思います( ・ᴗ・ )

良かったら参考にしてみてください。

セレブは市販品を買うのもありかもしれません😅💸

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