検証 下地にシリコーンバリアーを塗った塗膜の上に転写式(ドライ)デカールを貼れるのか

スポンサーリンク
ノウハウ

MGガンダムヘビーアームズのウェザリング作業を行っているのですが、

いざデカールを貼る段階になった時に

MGヘビーアームズに付属するデカールは水転写ではなくドライデカール😱

であることに気が付きました。(+テトロンシールもあるよ😰)

ここまでシリコーンバリアーを下地に塗装した状態で作業を進めてきましたが、
果たしてドライデカールをこのまま貼ることができるのかがわかりません
果たして塗膜が耐えられるんでしょうか?😥

ここまでやってきてドライデカールを貼る作業で塗膜が割れたり崩れたら刻の涙を見ることになりそうです😢

そこで当記事は事前にテストピースを用意して検証を行ってみた―という内容になります。
これからシリコーンバリアーを使ったチッピングをやってみたいという方の参考になれば幸いです。


[Disclosure:記事内画像・テキストにアフィリエイトリンクを含みます。詳しくはサイトポリシーをお読みください]

スポンサーリンク

テストピースの紹介

用意したテストピースについて説明します。

  1. 0.3mm厚のプラ板で3枚のテストピースを作成し、中性洗剤で洗浄・乾燥。
  2. ガイアノーツのオキサイドレッドサーフェイサーをエアブラシで塗装(これが一番下の塗膜:1層目)
  3. クレオスのシリコーンバリアーを筆塗り(2層目)
  4. ガイアノーツの黒サフとクレオスのグレーサフを2:1で調合したものをエアブラシで塗装(3層目)
  5. 適度にタミヤの調色スティックでカリカリしてチッピングを行う
  6. テストピースの1つだけに、上からクリアーをエアブラシで塗布(4層目)
  7. セリアで購入したドライデカールを擦って転写する(4層目or5層目)

という流れになります。

4の塗装色ですが、ヘビーアームズの塗装で使って余っていた武器・関節に塗った塗料と同じです。

ドライデカールはヘビーアームズに同封のものを使うわけにはいかないので、
以前セリアで購入しておいたミリタリー調のステンシル風味ドライデカールを使います。

こんなの。

バンダイのものではないので特性が異なるかもしれませんが、
本番用を使うわけにはいかないのでこのようにしました。
この点ご注意下さいm(_ _)m

テストピースについて補足します。
使うのは普通の白いプラ板ですが、

  • 表面にカッティングプロッターでカットが入ってるけどミスしたもの:2枚
  • 表面がまっさらなもの:1枚

を用意しています。

表面の条件が厳しいもの(カットスジが入ってるもの)を用意してドライデカールが貼れるかどうか試します。ヤスリで均してもいないので凹凸が激しく、条件としてはかなり厳しいです。
またこのうちの1枚はチッピングの後、クリアーで全体の塗膜保護してその上からドライデカールを貼ります。
これでなにかが変わるのかはわかりませんが、とりあえず試してみることにしました。

クリアーにはガイアノーツのクリアーを使っています。
(つや消し、セミグロスではない普通のクリアーです)

3倍希釈で吹いています。
ガイアのクリアーを選んだのは適当に机の近くで余ってのがあったからです。
他に理由はありません。

テスト結果:予想外に上手く行った

テストピースはこんな感じです。

下地オキサイドレッドの状態

シリコーンバリアー筆塗り後、上からエアブラシで塗装

チッピングしたもの。
右端の赤いクリップのものはチッピング後、上からクリアーを塗装してあります。

転写を行います。

平面のテストピース(クリアー保護なし)

実はこういった転写タイプのデカールを貼るのは初めてだったのですが、思ったより簡単にうまくいきました( ・ᴗ・ )

このセリアのシール、ガンプラのミリタリー風味な表現に使っていけそうですね🙂

次はかなり凹凸があり厳しい状態のテストピース(クリアー保護なし)

これもうまくいきました。

転写している時は凹凸が激しいので少し大変でしたし、途中でヨレも発生しましたが、
丁寧に繰り返し擦ったらうまいこと行きました。

これで上手く行ったのでクリアー保護したものはもうやらなくても大丈夫だと思ったのですが、念のためやってみました。

かなり凹凸があり厳しい状態のテストピース(クリアー保護あり)

もちろんうまくいきました🙂

3枚並べます。

この様にどれもうまくいきました。
案外、心配するほどもなく行けるもんなんですね💦

デカールの端の部分は段差ができてしまいますが
これは水転写デカールでも同じだと思います。
端にめがけてクリアーを丁寧に吹いておけば目立たなくできるかと。

普通のガンプラ製作ならクリアー後に、研ぎ出しで段差消しができると思いますが、
今回はシリコーンバリアーを使った製作なので
研ぎ出しだと、私の技量では失敗する可能性が高そうなため止めておこうと思います。

以上のてすとにより、セリアの転写式デカールはシリコーンバリアーを吹いた塗膜の上からでも問題なく転写できることが分かりました。

転写については行う人のやり方にも依るかもしれませんが、
今回の私のチャレンジについてはそこそこ綺麗にできたと思います。

転写時に私は周囲から擦る→内側を擦るとしましたが、
段差があるテストピースの場合、擦ってる途中で若干ヨレが出た過程もあったので、
もしかすると内側からスタートした方が良いのかもしれないですね。
ただ最終的にはヨレも解消して綺麗にできたのであまり気にしなくても良いのかもしれません。

問題点

今回はデカールの余白を指で押さえて行いました。

  • 余白が大きかった
  • 対象がプラ板という平面なので机に置いて問題なく作業できた

という作業時のアドバンテージはあったと思います。

これが本番の組み立て済みガンプラに対して行う場合、

  • どうやって小さいデカールを固定するのか
  • プラモのパーツを安定させかつデカールの位置を固定できるのか

という面で作業のやりにくさが出てきそうです。

おわりに

本当はヘビーアームズの水転写デカールが手に入れば良いんですが、バンダイがなかなか再販してくれないんですよねえ( ´Д`)
Amazonにあるやつとかどう見ても違法品ですし。

今回のテストはわりと上手く行ったと思います。

そこまで心配せずにドライデカールを使う事はできそうですね(作業時の固定の問題はあるけど)。

それと作業で使ったダイソーで買ったドットペンの効果はとても高かったと思います。
簡単に転写作業ができました。
私は最初細い側で縁を攻めて、後から太い側でじっくり全体を転写しました。

これはネイルコーナーに売ってるので
ガンプラのコア・ターゲット層である比較的年齢層の高い男性には
やや買いに行きにくいかもしれませんが、
そこは気合と根性で乗り切るしかなさそうです。

とりあえず「最近ネイルに目覚めたけどなかなかうまくいかない娘を応援する父親の顔(どんな顔や)」をしながらコーナーを物色しましょう😅

今回の実験については以上です。

それでは👻


MG 新機動戦記ガンダムW Endless Waltz ガンダムヘビーアームズ EW版 1/100スケール

タイトルとURLをコピーしました