ハセガワ 1/72 川崎 T-4 ブルーインパルスを作る 4 完成

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製作記

ハセガワから販売されている川崎 T-4 ブルーインパルスの製作記です。

作るプラモデルはこちらです。

ハセガワ 1/72 航空自衛隊 川崎 T-4 ブルーインパルス 2002 プラモデル D11

デカール貼りに思いの外時間がかかりましたが、なんとか完成しました😊

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T-4 ブルーインパルスの組み立て・塗装で気をつけたいポイント

このプラモデルはほぼ最終工程に入ってからも
塗装、組付け(接着剤使用)、デカール等が組み合わさって
苦労する箇所がいくつかあります😣
これから作る方が私と同じ苦労をしないよう、
作りながら気がついたポイントを以下挙げていきます。
参考になれば幸いですm(_ _)m

なお戦闘機の構造や部品についての知識が私にはありませんので、
以下で都度出てくる名称が正しいかどうかは不明です😥
ご了承ください。

垂直尾翼デカールの謎の透明箇所と貼り付ける小パーツの扱い

垂直尾翼のデカールには左右片面のそれぞれに3箇所透明の部分があります。
上に2つ斜めに接した四角い箇所×2
と下側にある大きめの四角い箇所です。

もともとあった透明な部分はデザインナイフで切り抜く

上2つの四角が来る箇所は尾翼のパーツ自体に小さな突起があり、そこがデカールでは透明になっています。
そのうち上側の四角の箇所にくる突起は塗装指定がシルバーです。
これは塗装色を反映させるための透明化なのだろうなあと解釈できます。

が、その斜め下で接するもう一つの箇所。
ここはブルーインパルスの実機写真を見ると垂直尾翼の周辺カラーと同じ青のようです😥
ていうか、そもそもがプラモの箱絵および箱に印刷してある写真作例でも青に塗ってあります。
つまりなんでここをわざわざ透明化してあるのかよく分かりません💦

その下にある大きめの四角い透明箇所はもともと垂直尾翼に別パーツを貼り付ける作りになっています。
この箇所の別パーツは白色の塗装指定なのでデカールの青とは配色が異なります。

私はこの白パーツは後から貼り付ける方向で制作しました。
ただし、デカールを貼った後で接着しようとすると
尾翼本体-デカール-小パーツ
というサンドイッチ構造になり、途中にデカールを挟んで接着するため強度に少し不安が残ります。
ですからこの箇所に設けてあるデカールの透明部分はデザインナイフで慎重にくり抜き、パーツを直に尾翼に貼れるようにしました。

上2つの四角の箇所に話を戻すと、デカールを盛り上がったパーツの上から貼り透明部分をかぶせて密着させ、うまいこと処理するのはほぼ不可能だと思われます。
デカールが固いので厳しいです😥

ですので結局垂直尾翼のデカールにある透明窓は3箇所×左右分全てデザインナイフで切り抜きました。
ただし、デカールを切ると貼り付け作業時にそこから破壊が始まる可能性が高いです。
従ってデカールを貼った後で塗料を筆塗りしてリカバリーする作業の必要性がほぼ発生すると思います( -_-)

前回の製作記#3でも触れたのですが

このプラモデルのブルーは説明書のとおりに作るなら調合が求められます。
ですのでリカバリーするには塗料を調合する問題が発生するため
素組+デカールで簡単に作りたい方にとって厄介な箇所だと感じました。

※青の塗装については下で別途項目を設けて触れます。

主翼下側の内側に来る小パーツの位置決めがしにくい

主翼の下側(裏側でいいのかしら?)には左右合計4箇所の小パーツを貼る箇所があります。

問題のG7パーツ

問題は内側にくるG7パーツは主翼に白デカールを貼る箇所と重なっているため、先に接着してしまうとデカールを貼るのが極めて難しいです。
というかそのままでは100%破れるでしょう😥

ということで私は工作の段階から当該小パーツは最初から接着はせず、
デカールを貼った後で接着する方向で決めていました。
(外側の小パーツは青色指定なので最初から接着し周囲とまとめて青で塗っています)

問題は、主翼を青く塗った上に白いデカールを貼ると、
デカール面の下にある取り付け位置の穴が全く見えない
点です( -_-)
カンで爪楊枝で穴を探って空けましたがここは困るポイントだと思います😥

組み立てた後で、取り付け穴の内側をエナメルの黒などで塗って
後で穴の位置が白デカールの上からでもなんとか分かるようにすればよかったと思いました。
また穴の位置がわかるようにデカールを貼る前に写真等を撮っておいたほうがよいかもしれません。

機体上面コクピット後方の青デカールはそのままだとほぼ間違いなく破れる

このプラモデルのデカール貼りでとても難しい箇所😥
曲面追従性の問題に加えて突起が厄介。

機体上面のコクピット後部の曲面に青いデカールを貼る箇所があります。
が、ここのデカールはそのまま貼るとほぼ間違いなく破れるでしょう( -_-)
デカールが固い&貼る箇所のRがキツイ&段差まであるため、デカールの曲面追従性が追いつかないです。

更にこのデカールを貼る箇所には機体上面にある突起が2つもあるので、そのままだと100%破れると思います。
ていうか、デカールを貼りながら破らないとこの突起を突破できません😥

マークソフターで軟化させて対応しては?と思われるかもしれませんが、私の経験則だと、ハセガワのデカールってなんか(ダジャレではない)、マークソフターと相性が悪く感じるんですよねー😥
ソフターを塗ると割とすぐに破断に繋がる印象です。
マークセッターはある程度塗っても大丈夫な印象なんですが…。

私のオススメは最初からデカールを左右半分にカットして貼り、後から中央を合わせるやり方です。
もっと言うならコクピット後部は段差ができているところがありここで更に破れやすいので、
デカールを貼り、ある程度位置決め&乾燥が進みつつある段階で、段差のラインに沿ってデザインナイフでデカールを切ったほうが良いと思います。

そうしないとうまく密着しないまま乾燥してしまってリカバリーが難しいです。

貼った後もし隙間や破れができた場合は筆塗り等でカバーですね。
ここのデカールはとても難易度が高かったです。
私はヨレが出てうまいこと行きませんでした😥

Mr.マークセッター MS232
GSI クレオス(GSI Creos)

書いてて思ったんですが、突起をニッパーで慎重にカットしておいて後から塗装して貼り付けという手もあったかもしれないですね。
ただカットするといざ貼る時にデカールの上から元の場所を探せるか?っていう難しさはありそうだけど😥
ここはデカールに透明窓を設ける&スモールパーツで別扱いが良かったのだろうと思われます。

機体上面のコクピットと突起の間にあるシルバー指定の箇所は無対策では塗り分け不可能

さて上記機体上面の突起とコクピットの間には説明書でシルバーを円形に塗れという箇所があります(先程の画像を参照)。

がここはデカールを貼った後ではどこがその箇所か肉眼では見えないため、
対策をしないと塗るのはほぼ不可能かと思います。
説明書では突起があるふうに見えるんですが、実際にはわかりません。

私は貼った後で塗り分けが必要な事に気がついたので無理でした。
こういう箇所こそ垂直尾翼のようにデカールに透明の箇所を作るべきだと思うんですが…😥

対策としてはシルバーを塗る箇所に予め黒を塗っておいて、
青デカールを貼った上からでもなんとか場所が分かるようにしておくことでしょうか…。
それか思い切って予めUVレジン等で小さな突起を作ってしまって、デカールの上からでも場所が分かるようにしてしまうとか…。

私はもうここの塗装は諦めました( -_-)

唐突に出てくる塗装色指定

ハセガワのT-4ブルーインパルス(1/72)の説明書を読むと塗装指定 311というところが数カ所あります。
(上で出てきたコクピット後部の突起2箇所も311指定です)

唐突に出てくる塗装色指定

が、説明書にある使用カラー一覧表には311の事は一切書いてありません…😥

これはどう判断したら良いのか?と調べたところ、同じハセガワの1/48スケールのT-4ブルーインパルスの説明書には当該箇所にクレオス311 グレーFS36622での塗装指定の記載があるようです。

更に胴体下部の後端には塗装してあるようなしてないような良くわからない箇所があります(画像の青丸部分)。

更に加えるなら、尾翼裏面の広い面積の箇所。
ここ322と323の混色で塗れって書いてあるんですけど、ここは該当するデカールがあるので塗る必要は一切ありません。

こんな事言ったらイカンのかもしれませんが、
このプラモデルってなんか説明書がわりと適当というか…😥

デカールを貼る指定がちゃんと書いてない

説明書の不備はデカールの指定にもあります。

こちら、胴体側面に42番のデカールと思しきデカールが貼ってあるのですが何も記載がありません( ´Д`)
(反対側には42番を貼るよう記載があります)

42番のデカールはこの何も書いてない箇所に貼る分も数は用意されているので、
私はおそらく42を貼るのだろうと解釈して貼りました。

前回の#3でもコクピットの後席モニターフード?の指定色がおかしいんじゃないか?と書いたんですが、どうもこのT-4 ブルーインパルス 1/72の説明書は不備がいつくかありますね😥
こういうのってメーカーは気が付かないものなんでしょうか?
(というか説明書作る時に最終チェックとかしてないのかしら?)

このT-4 ブルーインパルスのハセガワの商品サイトには説明書の正誤表などは無いので
これらの不備は放置状態になっています。
何度も再販されているプラモデルなのに不備を放置したままなのはユーザー側から見たら困るのでぜひ対応をしてほしいなと思いました。

ブルーインパルスを見て、このプラモデルでプラモデビュー!の人だって少なからずいると思うんですよね。そういう方は混乱すると思います。

青の塗装はフィニッシャーズ フォーミュラフレンチブルーがベストだと思う

前回#3では調合した青の塗装がダメだったという所で終わっていましたが、
その後結局フィニッシャーズのフォーミュラフレンチブルーで塗り直しました。
調合し塗装した青の上からそのまま上塗りしています。

フォーミュラフレンチブルー
フィニッシャーズカラー

そしてその他にもデカール破れの修正や、垂直尾翼の左右に貼ったデカールで補いきれない尾翼貼り合わせ付近をフォーミュラフレンチブルーで筆塗りしたのですが、
改めてフィニッシャーズ フォーミュラフレンチブルーはそのままでT-4 ブルーインパルスのデカールの青にほぼ近いと感じました(あくまで私の主観)。

色が完全一致ではないものの、下地を白で塗ってその上に貼ったデカールの青とフォーミュラフレンチブルーならほぼ同等な感じで仕上がります。

そもそも調合で全く同じ青を出すのはハセガワの人でもなければ不可能だと思います💦
調合であれこれやって悩むよりも、最初からフォーミュラフレンチブルーでいいかもしれません😊

ただし一つ注意点が。

このフォーミュラフレンチブルーを塗装後、タミヤのスミ入れ用エナメルでスミ入れし、乾燥後をダイソーのオイルライター用燃料でいつものようにエナメルの拭き取りを行っていたところ、なぜかフォーミュラフレンチブルーの青が少しだけ溶け出して綿棒にくっついていました😰

ごしごし何度かこすってほんのり薄っすら着くような感じだったので、そこまでどんどん溶けるわけではないのですが、
普通はラッカー塗料で塗装したものをエナメル溶剤(この場合はオイルライター用燃料)でこすっても色落ちはありません…💦

こうなる理由が分かりませんが、フィニッシャーズの塗料は本来専用のピュアシンナーを溶剤とすることが推奨されています。

私はこちらを持ってないので普段どおりガイアノーツのブラシマスターを溶剤に使いましたが何らかの影響があるのかもしれませんね(ないかもしれないけど💦)。

完成写真

ということでハセガワ カワサキ T-4 ブルーインパルス 1/72が無事完成です。

デカールを貼ると一気に引き締まった感じがしていいですね😊

なお主翼上面のデカールですが、先に青い部分を貼ってから、その上にグレーのラインデカールを貼るのが本来の姿なのではないかと思います。
(説明書にはその辺りは一切書かれてないけど)

ですが私はグレー部を先に貼ったため
グレー部に設けてある、青い三角形部分との交差する場所がうまく反映できてません( -_-)
下からうまく上に色が出てくるのだろうと思ったんですが今ひとつダメでした。

というのもこれ、青い▲部分を先に貼ってグレー部の交差箇所と合わせるのはかなり難しい😥
先に青を貼ろうとしても、位置決めのアタリをつけるめぼしい箇所が分かりづらいんですよね…(裏の白三角デカールと合わせる手もありますが、その白三角もそもそも正しい位置に貼れてるのか不明なわけで…)。

グレーデカールの当該箇所だけデカールを切って最後に青三角の上から貼り直すのが一番いいのかもしれませんが、それをやるとデカールが破壊される可能性が高そう😥

貼り終えた後、上から交差部をクリアーブルー等で塗装して再現しようかとも思いましたが、マスキングしてデカールを破損させてしまっては大惨事になるのでやめました。
もうこれで良しとします。

ていうかこの箇所ですが、そもそも青と交差する部分よりもグレーのデカールに塗ってある濃い青の箇所がずっと広いので交差部を100%再現できているかというとそういう訳でもなさそうです( ´Д`)

カラーレシピ

G:ガイアノーツ
C:クレオス
F:フィニッシャーズ
T:タミヤ(エナメル)

ラッカー塗料の薄め液は全てガイアノーツのブラシマスターです。
メタリックだろうがサフだろうが私は全部ブラシマスターのみでやってます。
(そんないくつも買っとられんですわ( ´Д`))

エナメル塗料の薄め液はダイソーで売ってる黄色い容器に入ったオイルライター用燃料を使ってます。

塗装にはクレオスのL5コンプレッサーを使ってます。
エア圧は0.8ぐらいです(もっと高出力で吹きたいけど機械が古くてこれが限界😥)。

以下塗料のリンクはAmazonのアフィリエイトリンクです。ご了承くださいm(_ _)m


以上です。

おわりに

サイズを図ったところ

  • 全長(先端のアンテナ?も含む):約18cm
  • 全幅(主翼の端から端):約14cm
  • 高さ:約7.5cm

という大きさでした。

同じ1/72でもハセガワのYF-19に比べると圧倒的にコンパクトで飾る場所も取らずにすみそうです。

デカール貼りが難しく、コクピットの後部がヨレてしまったのは残念ですが、
まあ遠目に見たら気にならないし、自分の中では概ね満足です😊🆗

とにかく無事完成させたことに満足しています😊
早くも2022年の1作目が出来ました。

この次ですが、作りかけのYF-19もデカールを貼っていてもうすぐで終わりそうです。

ただ、長い間放置していたためデカールの一部が破れて剥がれてしい、そこを塗装でリカバリーする必要が出てきました…😥
色味を合わせるのが少し難しい箇所なのでまた調合の試行錯誤に時間がかかりそうです。
なんとか頑張ってみたいと思います。

それでは👻


ハセガワ 1/72 航空自衛隊 川崎 T-4 ブルーインパルス 2002 プラモデル D11

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