ハセガワから販売されている川崎 T-4 ブルーインパルスの製作記です。
作るプラモデルはこちらです。
ハセガワ 1/72 航空自衛隊 川崎 T-4 ブルーインパルス 2002 プラモデル D11
大きさは1/72サイズとなります。
わりと小ぶりなので飾る際に場所を取らなくて済みそうです😊
※最終的なサイズは完成時に記載したいと思います。
[Disclosure:記事内画像・テキストにアフィリエイトリンクを含みます。詳しくはサイトポリシーをお読みください]
簡単そうに見えたけど、素組みの時点で注意が必要
ハセガワのブルーインパルス、素組みをした感想は
無礼てかかるとかなり辛い
です😥
辛いと感じた点は
1.ランナーゲートと思ったら実はその先に接続ピンがある
ランナーからパーツを切り離す際にゲートをニッパーでカットしますが、ゲートの先端に実はパーツを接続するための極小さなピンが設けられている箇所があり、注意深く慎重に扱わないと、ピンごと切り飛ばしてしまいかねません。
私は1箇所、コクピットパネルのパーツ下部を切り飛ばしてしまいました。
幸い他の箇所を接着すれば固定できたのでなんとか無事でしたがパパっとランナーを見ただけでは見落としそうです。
説明書をじっくり見るとピンの存在が書いてあるんですが私は完全に見落としました( -_-)
ハセガワ・ブルーインパルスの説明書は、バンダイのガンプラの説明書と違って「ここは切り飛ばさないんですよ」という注意書きがないので注意したいです😥
他のポイントとして、これは形成上のバリなのかしら?という箇所が実は造形だったりするところが数カ所あります。
特に主翼の先端と、胴体の下部が誤解しやすいです。
ランナーゲートからパーツを切り離す際、2度切りのつもりでまず1回目のパーツカットを行う→改めてゲートギリギリをカットしていく、という工程になりますが、気を抜いていたり、最初のカット後に時間が空いたりすると果たしてゲートだったのか、元からある造形なのか分かりづらくなる箇所が幾つかあります😥
こんな感じでこのハセガワのT-4ブルーインパルスはパーツを切り離す段階から気が抜けないところが多く、説明書を熟読して確認しながら作業を進めたほうが良いと思いました。
2.合わせ目上、及びその周囲にモロに複雑なモールドがあるため表面処理が超難しい
このプラモの最大の難点がこれです( -_-)
貼り合わせて合わせ目が出るところは、できればタミヤセメントのような大きく溶融させることで合わせ目消しをしたいところですが、合わせ目の上やその周辺にとても細かいモールドが多いため合わせ目消しの難易度が無茶苦茶高いです。
しかも金型が古くなっているせいなのか、モールド自体もとても薄く、ちょっとヤスっただけで消えてしまいます😥
流し込みセメントだとモールドに接着剤が流れる恐れがある&合わせ目もスパッと消しにくい、かと言って瞬間接着剤もモールドを潰す危険性が高いので使いにくい、パテ盛りも同様の理由でモールドに干渉しそうなので使いにくいという、どうしたら良いんだろう…と頭を悩ませるところが多いです。
またこのプラモのモールドはかなり線が細く、0.15mmのタガネでも太くなりすぎてしまうような感じです。
なのでけがき針ぐらいしか使えないんですが、曲線になってるうすーいモールドも多いため、けがき針でもなぞるのが難し箇所が多いです( -_-)
正直、合わせ目消しについては私がこれまで作ったプラモデルの中でも群を抜いて一番難しい(面倒くさい)と感じました。
また機体胴体が左右分割の合わせ目なのが更に辛い💦
せめて上下ならまだ難易度も下がりそうですが、モールドの細かさ・薄さと相まって分割方法はなんとかしてほしかったかも…というのが本心です。
簡単製作とする
ということでこのプラモデルは合わせ目消しおよびモールドの際描画(でいいのかしら?)が高難易度のため、私は簡単製作で済ませることにしました( ・ᴗ・ )
塗装してしまえばよほどの至近距離でまじまじと見なければそんなに目立たないでしょうし、なんかのコンテストに出すわけでもないので無理しないことに。
難しいプラモと向き合って自分のレベルを上げるという考え方もあると思いますが、今年のテーマは積みプラの消化なのであまり時間もかけられません😅
それに作る事がストレスになったら趣味としては本末転倒なのでもうサクッと済ませます。
コクピット内部を先に作る
ハセガワ T-4 ブルーインパルス 1/72は機体胴体を左右貼り合わせかつ貼り合わせ後にコクピットを上から差し込むことは出来ません。
説明書はこんな感じです。
今回は先にコクピット内部を塗装、組み付け、デカール貼りしてからマスキングし、その後胴体塗装をする方向性で進めることにしました。
デカールについては本当は最後の最後に他の箇所と一緒に進めたかったんですが、コクピットパネル等に後から貼り付けるのがかなり難しそうだったので、先に貼ることにしました。
で、この1/72のT-4ブルーインパルスのコクピットですが一つ気になる点が。
複座になっていて、画像赤枠の前席のフード(でいいのかしら?)はクレオス33番のつや消し黒の指定です。
で画像青枠の後席のフードですが、他のコクピット内部と同じくクレオス317番のグレー FS36231になっています。
私はブルーインパルスの実機を直接見たことは無いんですが、前席と後席でフードの色が違うのかしら??と思い調べました😥
で調べたところ、同じ2002年のハセガワ Kawasaki T-4 ブルーインパルスの1/48スケールの説明書では後席のフードも黒指定なんですよねえ~( ´Д`)
“いや実はブルーインパルスには後席のフードが異なるものがあって、1/72と1/48では参照しているモデルが違うのだ”
って可能性もあるかもしれませんが、同じ年に同じT-4型をサイズ違いでプラモ化してるので実機は一緒なんじゃないかなぁと…😥
ということで説明書と違うけど後席も黒にしました。こんな感じです。
コクピット内部や座席の指定色は上の説明書にあるようにクレオス317番のグレー FS36231ですが、私は持ってない&今回はもう簡単制作ということもあり、クレオスのグレーサフ(1200番)で済ませました。
それらをまず吹いた後にコクピットを挟んでクレオスの流し込みセメントで接着し、その後でタミヤエナメルの黒を筆塗りしました。
つや消し黒の指定なのでエナメルのフラット剤を混ぜてから塗っても良かったんですが、
どうせ最後につや消し吹くつもりなのでこれで良いかなーと判断しました( ・ᴗ・ )
なお、エナメルの上からラッカーのつや消しを吹くのはダメって意見もあるみたいですが、私は特にそれで問題になったことがないのでいつも気にせず吹いてます😅
コクピットの座席ですが、座席パーツの後ろ側には結構な大きさの肉抜き穴があります。
組んでしまえばほとんど見えない箇所ですが念の為埋めました。
マジックスカルプをもみもみと練り込んで埋めています。
マジックスカルプを使った理由は特になく、数年前に買ったのが大量に余っていたからです(^_^;)
いつものようにタルク(ベビーパウダー)+瞬着のパテでも良いと思いますが、マジックスカルプは固まる前にデザインナイフで簡単に余分な箇所をそぎ落とせるので、作業が楽な点はメリットかと思います。
※ベビーパウダーパテは私はジョンソン&ジョンソンのベビーパウダーを使ってます。
コクピットのマスキングと塗装
先程のコクピット画像に戻ります。
コクピットのマスキングを行います。まずキャノピーが乗る縁(フチ)の箇所をマスキングし、そこを足がかりに他の箇所も覆っていきます。
その前に注意点が( -_-)
私は今回の制作でコクピットのシートも先に接着してしまいましたが、これは失敗だったなーと思いました。
胴体を組み付けた後で分かりましたが、シートは後からでも慎重にやれば接着できそうです。そしてその方がマスキングがぐっと簡単になります(›´ω`‹ )
これから作られる方はシート(座席)貼り付けは後からの方が良いと思います。
さて、マスキングにはまず画像に写っているAIZUの1mmマスキングテープを使いました。
とても細いマスキングテープなのでこのようにコクピットの縁等をマスキングするのに便利です。
私は昔、このマスキングテープの情報がまだ良くわからない時期に
スジボリのガイド目的で買ったんですが、
現物が届いてから普通の紙のテープって事が分かりました(›´ω`‹ )
普通の紙マスキングテープなのでスジボリガイドとして使うにはちょっと難しいかもしれません。
また今はタミヤからも似たようなマスキングテープが出てるみたいですね。
こっちの方が距離が長くて値段もほぼ同じなのでこれでも良いと思います( ・ᴗ・ )
理想はタミヤの曲線追従タイプの白テープで1mm幅なんですが、
あちらは2mmが最小なんですよねえ…。
縁をマスキングした後、追加のマスキングをしやすくするため、なんかいい方法はないか?とあれこれ考えました。
上の画像のようにコクピットの周囲にキムワイプを小さくカットしたものをピンセットで詰めました。
ティッシュペーパーでも行けるかもしれませんが、毛羽立ちが無いに越したことはないのでキムワイプを採用です。
これで隙間をなるべく無くしてから普通のマスキングテープを貼っていきます。
マスキングテープで覆った後、マスキングゾルを塗って隙間を潰していきます。
ゾルも万能ではないので基本はマスキングテープでしっかり覆うことを心がけたほうが良いと思います😥
まあ今回は中にキムワイプを詰めているので、万が一塗装ミストが回り込んでもある程度はカバーしてくれるんじゃないかなーと期待しています。
で胴体の白を塗装しました。
ブルーインパルスの組み立て説明書に書いてある胴体指定色はクレオス1番のホワイトです。
が、実は私クレオスのホワイトを持ってないのと、
- 白地に白を塗るのは色が見えにくくて大変
- グレーサフを下地にすると白の隠蔽力が低いため厚塗りになりがち→モールドが潰れるのが怖い😰
と考え、いつも使ってる裏花さんの調合サフ(ガイアノーツのサーフェイサー エヴォ ホワイトとサーフェイサー エヴォ グレーを7:1で調合したもの)を胴体色の白として使うことにしました。
完全なホワイトよりはほんのりグレー寄りですが、
薄吹きして塗ればほぼ白なのでもうこれで良いかなと(^_^;)
今回のテーマは簡単製作です🐣
おわりに
今回はここまです。
この後はブルーインパルスの特徴である「ブルー」の塗装を行えばほぼ完成したような感じになります。
(まあこれが説明書読むと結構大変みたいですが…)
それからこのハセガワの川崎T-4 ブルーインパルス 1/72ですが
説明書にもう一箇所色指定で妙なところがあります。
それについてはまた今後塗装する時に触れたいと思います。
このプラモデルって結構再販もされて人気だと思うんですが、
誤植というか不備は直されていないっぽいですね😥
そして現時点において公式サイトにも特に正誤表みたいなものは無いようです。
説明書を直すのにも予算が要るのかもしれないけど、今から作る人が混乱しないようにしてもらえればなあと思います。
同じブルーインパルスで同時期の機体なのに1/48と1/72で塗装指定色が違うとは考えにくいのでどっちかが正しくてどっちかが間違ってるんだろうと思います。
またネットで実機の写真も見たんですが、やはり件の箇所は黒なんじゃないかと思われます😥
とは言え、気にせずパパっと作るのもOKでしょうし
細かいことは気にせず楽しく好きなように作るのも良いと思います😊
それでは👻
ハセガワ 1/72 航空自衛隊 川崎 T-4 ブルーインパルス 2002 プラモデル D11